以前、クイズ番組をテレビで時々見ていました。社会、国語、理科、算数がでてきます。最近になってから算数の問題で、インド式計算法によって、難しい掛け算の答えがあっという間に解けるのが目に付いてきました。フムフム、なるほどと感心しながら見ていました。
ある時、書店で本を物色していると、「インド式かんたん計算法」という本が目にとまりました。
パラパラと中味を見ているうちに、これは<奇貨居くべし>、買って損はなしとみました。
200ページ程の本ですが、やってみるとはまってしまいました。まさに「目からウロコ」です。17x19、37x23、52x11、28x88、999x683、135の2乗、の掛け算程度なら5秒以内で解けるのです。93x91、1120x996、78x75では10秒程、64の2乗では20秒程、究極の掛け算5ケタx5ケタ、たとえば35212x49781でも40秒で解けます。さらに100003の3乗も少し時間がかかりますが解けるのです。ただ20秒以内で解ける掛け算は、ある一定の条件があってこれを見抜かねばなりませんが、それにしても、これは「驚異」といっても過言ではないと思っています。もっとも、こんなややこしい計算は実社会ではあまりないので、<遊びの世界>かもしれませんし、もしあったとしても電卓が解決してくれます。がしかし、これは、小生のモットーである<知らないより知っているほうが人間幅が広がり、深みが増す>にぴったりなんです。
日本では算数は「一一が一」に始まって、「九九、八一」に終わります。インドの九九は「30x10」まで、つまり「2ケタx1ケタ」の掛け算を覚えるのが基本だそうです。インド人の数学的能力が高い最大の理由がここにあり、「数の引き出し」が多いため、数に対する感性、感覚が非常に鋭敏になっているといわれています。
実社会で有用な計算法を一つ紹介します。3917円の買い物をして10000円札を出した時のお釣りは6083円ですが、2秒で計算できます。一の位はたして10、他の位はたして9になる数を求めればいいのです。インド式でなくても直ぐわかりますが、しかし!
インド式計算法、ためになります。
H27年10月