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第10号 大学医学部硬式庭球部時代

第10号 大学医学部硬式庭球部時代 私が神大医学部硬式庭球部に入部したのは、昭和40年代です。1~6年生まで男女合わせて約60名が在籍しておりました。当時の医学部の定員が1学年100人でしたから、その1割がテニス部員であるという人気のある部でした。しかし、完全な体育会系で学年の序列はすさまじいものがあり、一学年違うだけで完璧な差別社会。下位の学年ほど練習時間は短く、トレーニングはシビアーで、雑用も盛沢山ありました。高校の時もテニス部に在籍し結構厳しい部活動をしてきましたが、高校、大学とも<根性>を養うためと言っても過言ではないくらい、猛暑の中でも休憩時間を除いて水分を取ることは禁止されていました。今、そんな体育クラブがあれば<人権問題>だと言って、モンスターペアレントが学校や教育委員会に怒鳴り込んでくるに違いありません。大学でも高校と同様、<熱中症>という言葉は市民権がありませんでした。<熱中症>の予防は日頃からひたすら、気合いとか、根性を養っておくことに尽きるという、現代の医学では全く考えられないことが平気でまかりとおっていたのです。同好会的にテニスをしようと思って入部してきた者はすべてはじかれて、止めていったほどでした。

 

 毎日の練習、合宿、試合などかなり気合を入れてやっておりましたが、テニスを離れると和気あいあいとした雰囲気で、飲み会、マージャンなど先輩後輩の区別なく仲良くやっていました。

 

 学部2回生(4年生)の夏に幹部の交代があり私が主将になりました。30万円ほどの赤字を抱えての交代でした。精査してみると、コートの使用料が突出していました。そんな悩みの中、夢のような話が飛び込んできたのです。阪神御影駅南に、有名な酒造会社に使用していないテニスコートが二面あり、そこを整備すれば平日はすべて無料で使わせてもらえるということなのです。西日本医科学生体育大会(西医体)が終わってすぐの猛暑の中、部員1~4年生全員の人海作戦で雑草取り、土の掘り返し、ニガリ撒き、ローラー整備、ライン敷きなどを一週間ぶっ続けで行い、ようやく練習ができるコートになりました。これで練習時間は格段に多くなりました。

 

 部の目標は、団体戦(シングルス6試合、ダブルス3試合 5ポイント取れば勝ち)の西医体でこれまで以上の成績を収めること(それ以前の私の在籍していたときの最高は一回戦突破のみ)。そのためには<勝ち癖>をつけることと方針を立てました。親善試合は、失礼ながら弱そうな学校を選びました。そして少しずつ強そうな学校と対戦していくうちに連戦連勝となり、ついには無謀を承知で全学のテニス部に挑戦しましたが、ここには歯が立ちませんでした。

 

 かなり強くなったと思った時に春の近畿大会を迎えましたが、宿敵京都府立医大に一回戦であえなく敗退。部員一同一からやり直し、気合を入れなおして、夏の西医体に臨みました。

 

 近畿大会での反省もあり、とにかく初戦に勝つことのみ集中していましたが、ふたを開けてみると、次々と勝っていくではありませんか。準決勝の相手は京都大学で、ここに勝った時、京大の友人に<絶対優勝せいよ>との関西弁の励ましをもらい、初めて優勝の二文字を意識したのが思い出されます。決勝戦は対長崎大学。大接戦の末4対4となり、勝負はシングルスNO1にかかりました。この試合は壮絶な打ち合いになり、同時に応援合戦も凄まじく、こちらがポイントを取るたびに一分間ほど鳴りやまない拍手の嵐(スポーツマンシップとは程遠く、強く、長く拍手することで相手を威圧する作戦)。みんな声をからしての応援となり、結局紙一重の差で勝利することができ、神戸大医学部硬式庭球部創部以来、初の男子団体戦の優勝の栄冠に輝くことができました。また個人戦ではシングルス優勝、ダブルス準優勝のおまけまでも付き、セミパーフェクトの大会となりました。

第10号 大学医学部硬式庭球部時代

 その後の全医体(西、東医体ベスト4に参加資格あり)では、当方エースの欠場のため長崎大学との決勝戦で敗れ準優勝に終わりました。結局、公式、非公式を含めて戦績としては12勝3敗(敗戦相手は京都府立医大、長崎大学、神戸大全学テニス部)。勝率8割は誇れる数字と自負しております。

 

 数日後、元町のビアホールを借り切った祝勝会が華やかに行われ、大勢の先輩に参加していただきました。優勝トロフィーになみなみとついだビールを回し飲みし、格別な味を堪能しました。と同時に多額の御寄付もいただき、次期幹部学年にかなりの金額を残すことができました。

教訓:どんな勝負でも勝たんとアカン!

H28年7月

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