===モスクワの赤の広場で、ウォッカを飲み過ぎた酔っ払いが叫んでいた。
<プーチンは大バカ野郎だ、プーチンは大バカ野郎だ!> たちまちのうちにKGBが飛んできて酔っ払いは連行されていった。
即日裁判で、禁固22年が言い渡された。
その内訳は、2年が元首を誹謗した罪、20年が・・・・国家の機密を暴露した罪であった。===
===馬を探していたジョージが牧場を訪ねた。
<あそこにいるかわいらしいポニーがいいな>
客の注文に牧場主は答えた。<あれは賢くていい馬ですよ。しかし前の持ち主が牧師だった関係で、調教の言葉がちょっと変わってるんです。“オーマイガッ(おお神様)!”と呼びかけると馬は走りだし、“アーメン”と言うと止まります>
ジョージが試しに馬に乗り<オーマイガッ!>と口ずさんだ。馬は早速走りだした。
あまりのスピードにジョージが思わず、<オーマイガッ!>と叫ぶと、馬はさらにスピードをあげ、みるみる断崖絶壁の近くまでやってきてしまった。ジョージは危機一髪のところでアーメンを思い出し、アーメン、アーメンと必死に叫ぶと馬は崖のきわで止まった。下をのぞいて、その高さにぞっとしたジョージは、思わず口ずさんだ・・・<オーマイガッ!>===
===若くして新しく陸軍の連隊長になったジョージは、部下の前では威厳を示さなければならないと思っていた。
ある日の午後、連隊長室でマンガを読んでいると、ノックの音がした。あわててマンガを引き出しの中にしまい、そして電話の受話器を耳に当ててから、大きな声で<よしっ、はいれ!>と怒鳴った。
入ってきたのは新兵のトムであった。トムは道具箱をさげていた。
<今、軍司令官と電話で重要な話をしているところだ。ところで何の用だ?>ジョージは精一杯の威厳を示して、トムに聞いた。<連隊長、私は副官からその電話が壊れていると言われたので、・・・修理しにやってきました>===
===ある工場のエアコンが動かなくなって操業ができなくなってしまった。工場の技師が大勢集まって修理しようとしたが、全く手に負えなかった。そこで、町の電気屋を呼んできた。電気屋はエアコンのパイプをくまなく調べ、ある一か所をハンマーでコンコンとたたいた。すると、工場全体のエアコンが正常に動き出した。
電気屋は工場長に請求した。<修理代は105ドルです>
工場長は不満げに言った。<ハンマーでたたいただけで、105ドルとは高すぎないかね!>
電気屋は涼しげな顔で答えた。<ハンマーでたたく料金が5ドル、どこをたたくかを探しだす料金が・・・100ドルです>===
H31年3月
オーキッドレディースクリニック 院長 紀伊顕二