3人の死刑囚と気まぐれな看守のやり取り。死刑執行の日、看守は3人の囚人―ABCに目隠しして、トルコ帽をかぶせて告げた。
「いいか、よく聞け、今お前たちにかぶせた帽子は、黒が3つ、白が2つ計5つの帽子から3つを選んだものだ。これから1人ずつ目隠しを外して、他の2人の帽子を見せてやる。もし自分の帽子の色が分かったら、命だけは助けてやる」
まず最初に囚人Aが目隠しを外されて他の2人の帽子を見たが、分からないと答えた。次に囚人Bが目隠しを外された。が、Bもまた分からないと首を振った。そして最後に囚人Cの番。ところがCは目隠しを取られる前に、自分の帽子の色を言い当てた。
いったい、Cの色は黒白いったいどっちだったのでしょうか。
閑話休題 ジョークをひとつ 答えはジョークの後
===ジョージ夫人が八百屋に行った。そして、キュウリを2本手に取って店のおやじに言った。
<これでおいくらかしら?>
<おまけしましょう。2本で5ドルです>夫人は2本のうち1本を棚に戻してから
<では、これ1本ではいくらなの?>と聞いた。
<3ドルです、奥さん>夫人はその1本を棚に戻し、先に戻したキュウリを取って
<ではこっちのキュウリを・・・2ドルでいただくわ>と言った。===
答え:最初に目隠しをとったAは、もしBとCの帽子が白だったら、すぐに自分のは黒だとわかるはず。分からなかったのは、BとCの帽子が白と黒、あるいは2人とも黒だったから。このことを頭に入れておいたBは、もしCが白なら、自分は黒になるはずだと考えた。もしCが黒なら、自分は白か黒か断定できない。そして実際、Bが分からなかったので、Cは目隠しをとらなくとも、自分の帽子の色を黒だといい当てることができた。
R1年9月
オーキッドレディースクリニック 院長 紀伊顕二